出産をするタイミング
出産後も働くことを望む女性は年々増えており、実際に企業で育児休暇を取って働き続けている女性が多くなりました。企業もこういった取り組みに力を入れるようになり、一緒に働く人たちの理解も進んでいます。しかし、実際には育児休暇で最低でも数か月のブランクができてしまうので、事実上キャリアに後れを取ってしまうことになります。そこで、キャリアに大きく関係してくるのが、出産をするタイミングです。20代のうちに子供をもうけた場合、そのほとんどが仕事が軌道に乗る前なので、復帰後に仕事に力を入れていくことになります。30代で復帰ができたとしても、新しいことを覚えることがたくさんあり、若い人たちの間でそれなりに頑張っていくことが必要です。そのため、家事や育児をしながらだとその負担も大きくなりがちになってしまいます。また、仕事に落ち着きが見えてきた30代前半から半ばにかけて子供をもうける女性も多く見られますが、同じようにある程度の遅れは生じてしまうのが現状です。役職に就く前の微妙な年齢でもあるので、あえてタイミングを遅らせてしまう場合も珍しくはありません。そして、役職に就く場合が多い30代後半から40代前半ともなると、さすがに妊娠できる限界の年齢となってしまいます。今は不妊治療も医療技術がどんどん進んでいますが、その実態はやはり高齢になるほど難しくなってしまうようです。こういったキャリアを望む場合の出産は、どうしてもある程度のリスクは出てきてしまいます。しかし、そのタイミングを逃してしまえば後で後悔することにもなりかねないので、パートナーと納得するまで話し合い、勤務先にも理解や協力を得ていくことも大切なことです。